こころにかえる

身の回りで起こった日々感じたこと気づきなどを徒然なるままに

アニマルコミュニケーション

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私がまだカナダに移住したての頃、カナディアンライフを

満喫するべく週末が来る度に郊外へキャンプに出かけたりして

完全にアウトドア生活な時期がありました。

 

そんな時期、街からだいぶ離れたキャンプサイトに行った時の

ことです。

 

先住民の住むインディアン居留地(Indian reservation)

を通りかかった時に、乗馬体験コースのサインが見えたので

乗馬が大好きだった私は早速寄ってみることに。

先住民の家族経営しているその乗馬コースでは開拓時代

さながらのワイルドな乗馬ツアーが3時間も堪能出来る

ということでワクワクです。

 

殆ど人が立ち入ることがないような手付かずの山の

獣道をガイドの人がナタで目の前の枝を切り払いながら

馬に乗って移動して行くその様はまるでウエスタン映画

そのもので、大草原の中を全力で駆けまわったり

大きな川を腰までずぶ濡れになりながら渡ったり

普段味わえないようなワイルドな体験にとても楽しい時間を

過ごすことが出来ました。

 

しかし。。。

ツアーの内容自体は最高で本当に申し分なかったのですが

肝心の私が乗っていた馬が一向に私の言うことを聞かないのです。

 

馬はとても利口で人を見ると言われますが、最初から私のことを

完全に舐めきっている態度で、止まれや走れのサインなど

尽く無視するので仕方なくガイドの方が横から私の馬に命令

しながら移動してました。

 

そしてやがて細い山道に差し掛かった時。

道が狭すぎて一頭ずつしか進めなくなり、ガイドさんが

私の馬に横から指示できなくなったので私が馬に直接

サインを出さないといけないのに、馬はここぞとばかりに

言うことを聞かなくなったのです。

 

獣道は枝が多方向からかなり飛び出ていてとても危険なので

スローダウンするように指示しているのに、私を無視して馬は

小走りでどんどん進みます。

 

その時、脇道から突き出ていた一本の大きな枝が私の腕に当たり

激痛が走ると同時に、私の左腕から血が流れ出て来ました。

(幸い傷はかすり傷程度ですみしたが)

 

すると、馬は瞬時に私が怪我をしたことを察知したのでしょう。

あれほど言うことを聞かなかった馬がいきなり大人しくなって

その瞬間からきちんと私の指示を聞くようになったのです。

そして絶えず私の事を気にかけて申し訳なさそうな目で

チラチラと後ろを見ているのが見えました。

 

その後は、馬とお別れするまでの数時間、馬と人との間の

精神的な意思の疎通が出来た感覚にとても感動したのを

覚えています。

動物と人間の間の言葉以外で通じ合える感覚はとても

良いものですね。

 

言葉は通じないけれど、お互いに完全に何を感じているのかが

理解出来る、まさにこれこそテレパシーで通じあって

いるような感覚って感じでした。

そしてその日の乗馬体験を経てからすっかり馬LOVE

なってしまった私は、馬が欲しいと願うものの

普通の家ではさすがに無理な話ですよね...(笑)

 

 

家の中で馬を飼うといえば南部曲がり屋が有名ですね。

一昔前、馬は家族同様に家の中で暮らしていた時代がありました。

 

岩手は遠く奈良時代から馬産地として知られており、

平安時代の終わりごろ南部氏がこの地方の馬産に力を注いだため

南部馬は軍馬としてその優秀性が認められようになりました。

 

やがて馬が農耕馬として使われると家族同様の扱いをし、

いつでも目が届くようにと、主屋と馬屋を棟続きに

するようになったそうです。

 

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