こころにかえる

身の回りで起こった日々感じたこと気づきなどを徒然なるままに

マザーアースの愛

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季節外れの写真になりますが、今年の春桜が満開になった頃

うちの近所で撮った写真です。

ちょうどコロナが世界中で蔓延しはじめ、人々が不安の中

自宅規制を余儀なくされていた時期です。

見通しの全くつかない状態が続いて不安でいっぱいな時期に

咲いた街中に咲く美しい桜は私達の心を癒し、穏やかな

気持ちにさせたのでした。

 

桜の名所として世界的にも有名なバンクーバーですが

その発祥は1930年代に遡ります。

バンクーバーの観光名所のひとつであるスタンレーパーク

公園内にある「日系カナダ人戦没者記念慰霊碑」に

当時の神戸市と横浜市の市長が500本の桜の木を寄贈

したことが始まりとなりました。

その後も、桜の美しさに魅了されたバンクーバーの人々は

桜を道や公園そして街中の住宅街、街中の至る所に

植えてきました。

そして現在では約43千本もの桜が咲き誇る街となりました。

 

 

予想もしていなかった突然の出来事で世界中が混沌とする中

それでもいつもと変わらず太陽が地球を照らし

山は今日も変わらず雄々しく雄大で木々は美しい花を咲かせます。

この美しい風景を見た時私はあることを思い出しました。

 

私の兄は今から10年以上前に天国へと旅立ちました。

複雑な家族の中で本当に色々な出来事があった中での

彼の突然の死は私達家族全員に大きな傷を残しました。

そして長い間、虐待を受けてきた兄の最期があまりにも悲しすぎて

私は生まれて初めて自分の父親に対して大きな怒りをあらわにした

瞬間でもあります。

 

当時は、あまりの突然な出来事にこの世の終わりが来たと思うほど

深く嘆き悲しみましたが、お通夜の翌朝、永遠とも思える夜が明けて

再び朝が訪れた時に私の目の前に見えたのは、小鳥達の優しい

さえずりの声と、そこには息を飲むような泣けるほど美しい

雲ひとつない青空の快晴の朝がありました。

 

その時私は、この世の中どんな悲しいことが起きても

最愛の誰かが亡くなったとしても、それでも地球は変わらずに

美しく新しい朝を迎え常に優しく私達を照らしていることに

気付かされたのでした。

そこに私はマザーアースの揺るぎない大きな愛を垣間見たような

気がしたのでした。