五百羅漢
岩手県盛岡市にある曹洞宗のお寺。
報恩寺の羅漢堂に納められている五百羅漢を見に行ってきました。
羅漢堂に納められた五百体の仏像はどれもとても
個性的な表情をしているのが印象的です。
笑っている顔、怒っている顔、泣いている顔。
人間味に溢れた様々な表情をしている仏像達に
どこか親しみを感じてしまいます。
五百羅漢は、仏の滅後に行われた経典結集に集まった
仏弟子を指すと言われ、いずれもそれぞれの能力を生かして
正法を後世に伝える役割を担っていたと言われています。
親しみを感じるその表情の中にも威厳を感じ、その迫力と
神聖さに思わず心の中まで見透かされている感じがするのでした。
五百もの仏像に囲まれ、凝視されてる様は若干の戦慄と共に
畏怖の念を抱かされ、冷たい空気と羅漢堂内の一切の静寂の中
ピリピリとした緊張感と怖さを感じながらも聖人達の厳しくも
慈悲深い空気をヒシヒシと感じ取ることが出来て
その場から立ち去りがたいなんとも名残惜しい気持ちに。
波長の合う場所はとても心地よく、いつまでもその場所に
居座りたくなりますよね。
帰りにご住職から御朱印を頂いた際、
「絵心経」というものが目に入りました。
絵心経とは、むかし文字の読めなかった庶民のために
般若心経の文言を絵で表現したものなそうです。
各地域の方言によって、表現されている絵が微妙に
変わっているそうでとても興味深いと感じました。
庶民にとっても身近な存在だった般若心経。
母の時代までは般若心経を暗唱出来る人が普通に居ると
言ってました。
私もいつか般若心経を全て暗唱出来るようにと、
一つ大きな目標を立ててみました。